毛周期とは

毛周期について

毛周期とは、毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルのことです。「成長期」「退行期」「休止期」という3つの段階を繰り返しています。このうち脱毛に適しているのは成長期の毛のみです。それぞれの段階によって得られる脱毛効果が異なります。

成長期

成長期はその名の通り、毛が成長する時期です。成長期の毛にはメラニン色素が多く含まれており、脱毛機のレーザーに反応しやすいため脱毛に最も適しています。

退行期

退行期は、成長期が終わって毛の成長が止まる時期です。抜け毛が多くなる時期でもあります。メラニン色素が薄いため、脱毛のレーザーが反応しにくく、脱毛効果に期待ができません。

休止期

休止期は、毛の成長が止まって毛が毛根から抜け落ちる時期です。レーザーで熱を与えても発毛組織にダメージを与えることができないため脱毛には適していません。

毛周期と脱毛の関係

医療脱毛のレーザーは、メラニン(毛の色を構成している黒色の色素)に反応し発毛組織を破壊することによって永久脱毛を可能にします。毛周期の中でメラニンが多く含まれているのは成長期の毛のみで、退行期・休止期の毛にはメラニンがほぼ含まれていないため脱毛に適しません。脱毛が一度の施術で終わらないのはこのためです。

成長期の毛は全体の20%程度と言われています。全ての毛を脱毛するには「20%×5回=100%」で、最低でも5回の施術が必要ということになります。脱毛コースで5回のコースが主流なのはこのためです。

毛周期を無視した脱毛は効果がない?

毛周期を無視して施術を行った場合は、成長期の毛に対して効果的にレーザーを照射することができず脱毛の効率が悪くなる場合があります。

短い間隔で施術を受けると、一回の施術でレーザーに反応する成長期の毛が少なくなり、結果的に脱毛完了までにかかる施術回数が増えてしまう恐れがあります。肌への負担も蓄積され、肌トラブルを引き起こす可能性も高まります。

逆に、必要以上に間隔が空いてしまった場合は、脱毛効果がなくなることはありませんが、一部の成長期の毛に対して照射できず脱毛完了までの期間が長引いてしまいます。

毛周期に沿って脱毛をすることが最も効率良く脱毛効果を得る近道となります。

毛周期の乱れ

普段のムダ毛ケアや生活習慣が原因となり、毛周期の乱れに繋がることがあります。毛周期が乱れてしまうと脱毛5回コースの中で成長期の毛に効率よくレーザー照射ができず、満足した脱毛効果を得られない場合があります。これらは普段から気をつけるべきポイントではありますが、脱毛期間中は特に注意してください。

毛抜きによる自己処理

毛抜きによる自己処理は、毛を毛根から引き抜くため毛周期が乱れ、最大限の脱毛効果を得られなくなる恐れがあります。また、毛抜きは肌への負担が大きく、毛包炎や埋没毛といった肌トラブルの原因になる可能性もあります。脱毛期間中に自己処理を行う場合は、電気シェーバーを使うようにしてください。

生活習慣の乱れ

ストレスなどによって髪の毛がたくさん抜けてしまうように、ストレスや睡眠不足、暴飲暴食などによって生活習慣が乱れると、毛周期も一緒に乱れてしまいます。脱毛効果を高めるためにも、脱毛期間中は規則正しい生活習慣を心がけるようにしてください。